住之江区では、地域住民の方々が区役所や区社協と協働しながら14の地域で見守り活動に関する「あったかネットサポーター養成講座」を実施しています。
今回は2月12日に南港緑地域で実施した「あったかネットサポーター養成講座」の様子をお届けします。
本講座は「地域でお困りの認知症の方や精神障がいの方に対し、どのようなお声がけをしていくか、適切な機関にはどのようにつなげていくか」を「見守り声かけ訓練」を通じてシミュレーション形式で考えていきながら、地域住民、福祉事業所等の「顔の見える関係性づくり」を目的に、水都国際中高一貫校の体育館で実施しました。
はじめに、認知症初期集中支援チーム(さざんかオレンジチーム)から、「認知症の方へのお声がけの方法や関わり方」についてお話いただきました。
お困りの方が安心できるお声がけや、困ったときにどこへ連絡すべきかについて丁寧に説明してくれました。
お声がけのポイントは「認知症の方の正面で視線を合わせながら話しかけること」や「驚かさず、急かさず、自尊心を傷つけないこと」。
認知症の方の物の見え方や音の聞こえ方に触れながら、相手を尊重したお声がけについて教えていただきました。
その後に、街中で徘徊されているご高齢の方への対応と精神障がいを持つ方への対応の二事例を基に、地域住民の方や福祉事業所の方々がそれぞれの役割を演じながら「見守り声かけ訓練」を行いました。
どちらの事例も、「どのように声かけをすれば、ご本人が安心できるのか」「ご本人が感じている不安や不満は何だろう」といった視点で、情報提供やお声がけの仕方など、どのような配慮ができるのかを参加者全員で考えながら、各関係機関の役割や連携の方法について学びました。
訓練を終えると、「あんな風に話を聞いてもらえると、気持ちが落ち着くとわかった」「お困りの方への対応が分からない方も安心して、『次からはこうお声がけすればいいのか』というお手本になる」といった声が挙りました。
お困りの方へのお声がけの方法や各関係機関との連絡について、訓練の様子を見て感じたことをぜひ実践していただければと思います。
ご参加いただいた地域の皆様、各支援機関の皆様、ありがとうございました。
(松尾)