令和4年6月18日(土)、すみのえ舞昆ホールにて区内の見守り活動者を対象に「見守り活動見本市」を開催しました。
このイベントは、普段なかなか知る機会の少ない「お互いの地域がどのように見守り活動をおこなっているのか」を教え合いっこしよう!というイベントです。
大阪市民吹奏楽団による「明日があるさ」のオープニング演奏で開幕!
第1部の基調講演では、大阪成蹊短期大学 鈴木准教授が地域における見守り活動の重要性と、3つの視点「気づく」「つなぐ」「話し合う」について講演されました。


つづく第2部は、各地域・専門職のブース見学&実況中継タイム♪です。
この日までに、あったかネットコーディネーターや各専門職の方々に自分たちの取組みの紹介パネルを作成していただきました。
ブース見学の間、区社協職員がレポーターとしてインタビューしていきます。そして、その様子を舞台上のスクリーンに映し出し、「見守り活動NEWSナウ」という報道番組風に仕立ててそれぞれの活動を共有しました。
























第3部では、「シンポジウム〜すみのエール(要援護者名簿)等を活用した見守りの取組み〜」で、特長的な取組みをしている4地域から実践報告していただきました。
【安立地域】「日頃の見守り配食活動とコロナワクチン接種支援の取組み」
安立地域では、コロナ禍においても見守りを兼ねた配食活動を実施。利用者からの声やあったかネットコーディネーターとの連携について発表。
また、令和3年5月ごろから順次開始されたコロナワクチン接種予約について、タブレットを活用し、高齢者のワクチン接種にかかる支援をおこなったことについても報告されました。
それぞれの取組みを通じて、コロナ禍で集まれなくても、会館をたずねてくれる方がいたこと。コロナで行事は中止しているが、再開されたときにはぜひ参加したいとの声が寄せられたことなど、活動の中で、様々な気づきが得られたと話されました。

【粉浜地域】「見守り活動について」
粉浜地域では、民生委員の会議のなかで「民生委員として、定期的な見守り訪問があまりできていない」という課題があがったことをきっかけに、民生委員・主任児童委員を対象に見守り活動についてのアンケートを実施したことについて報告。
アンケートの結果、「一人で訪問するのが心細い」「訪問先でどう言葉をかけていいかわからない」等の意見をもとに、民生委員協議会のなかに見守りの組織をつくることや、2人1組の訪問体制をつくること、訪問マニュアルを作成するなど、新たな取組みを始めることなどこれからの前進について報告されました。

【平林地域】「かぎ預かり事業について」
平林地域では、一昨年の夏に孤独死が相次いでおこったことをきっかけに、「かぎ預かり事業」の実施に向けて動き出しました。この事業は、緊急時や「様子がおかしい」との警察への通報等があったときに、事前に登録によりお預かりした鍵を使用し、ご本人の安否が鍵を壊すことなく早急に確認できるという取組みです。
報告のなかでは、事業実施に至るまでの経過や「自宅でひとりで亡くなるのは仕方がないことかもしれないが、できる限り早い段階で気づき、できれば一命とりとめられる段階までに気付いて助けたい、そうでなくても1分1秒でも早く発見につなげたい」という想いを熱く語られました。

【海の町】「地域の見守り活動に関するアンケートについて」
海の町地域では、平成30年に大阪北部地震と台風21号の被害を受け「日頃つながっている方以外にも助けを求めている方がいるのでは?」と声があがったことをきっかけに、その翌年(令和元年)、見守りに関する全戸アンケートを実施しました。
そして、コロナ禍が長期化するなか、暮らしの状況が変化していることもあり、2回目のアンケートを実施
。
前回と比較して、65歳以下の見守り希望者や災害時の安否確認・避難支援の希望が増えたという気づきを話されました。

「他の地域がどんな見守り活動をしているのか知りたい」という活動者の方からの声を聴き、今回の見守り活動見本市を開催するに至りました。
住之江区内の14地域では、地域のボランティアの方や町会、地域ネットワーク委員会、民生委員、専門職等、たくさんの方々が地域住民の見守りのために活動してくださっています。住之江区社協は、地域のために活動してくださっている方々の応援団として、これからもサポートしていきます!
posted by さざなっちゃん at 13:44
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